昨日の夜、映画「ダ・ヴィンチ・コード」を見てきた。小説から映画になるものは、たいてい原作の小説の方が面白いので映画公開にあわせて、後乗せサクサクな感タップリだけど小説を読んで映画を見た。
ルーヴル美術館館長殺害の真犯人を見つけ、物語の大きなウエートを占める聖杯を探す話だ。小説を読んでいる時、上巻の最初の方でのテンポの重さを感じた。ただでさえ世界史嫌いで横文字嫌いも重なって内容がこんがらがっていく。でも、読み終わってみれば、本がバカ売れしたのも納得の内容だった。
映画の方は一言で言って「中途半端」。映画の展開が物凄い早く進んでいくので、真犯人を見つけるサスペンスの部分やクリプテックスのあけ方、聖杯のありかなどが、テンポが速すぎて薄っぺに映像化されている。ハラハラ、ドキドキすることも無ければ、緊張感もたいしてない。問題にぶち当たり謎解きをするにも考える時間があっという間に終わってしまうので、見てる側としては、頭の中に引っかかっていかない。小説の省略できるところを、どんどん取ったら中身も無くなっていったそんな感じがする。
小説を読んでいない人でもテンポが速いので、「なんとなくついて行ってる」といった感覚に陥りそうだ。見終わった時の、「あれ、終っちゃったの」で終りそう。マスコミがダ・ヴィンチ・コードを煽れば煽るほど、ハードルを高くし過ぎちゃってる気がする。話題作なのに、お勧めの一本と言い切れない歯がゆさが残る映画だっだ。
■Sony Pictures - ダ・ヴィンチ・コード■